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日々、美味しい珈琲を飲みたいとハンドドリップを日課にしている方も多くいらっしゃると思いますが、毎回豆を挽くのは時間がかかり手間に感じてしまう事ありますよね。
そんな時は、まとめて挽いて、タッパーや瓶に入れて保存しがちになります。
そこで今回は豆を都度挽くのと、まとめて挽いて保存するのでは、それぞれどの様なメリット、デメリットがあるのか解説していきます。
まず初めに、珈琲の味を左右するのは
①温度
②時間
③酸素
これらの3つの要素です。
温度が高くなると物質の反応は早くなり、酸素との反応も早くなります。そして、時間が経てば経つほど劣化は進むというシンプルなロジックです。
この事を踏まえて結論から言ってしまえば、都度豆から挽いてドリップするのが理想的となります。
では、この三要素を頭の片隅に置きつつそれぞれ解説していきます。
都度、豆から挽く場合
都度豆から挽くメリットはなんと言っても香り高いコーヒーが淹れられる点です。コーヒーを豆で保存した場合、酸素に触れるのは豆の表面です。その為、内部はフレッシュな状態に保たれている場合が多く、香りも強く残っている事が多いのです。当然、焙煎後時間が長く経ってしまっていたり、高温の環境下に置いてしまった豆は鮮度も、香りも落ちてしまっていますのでご注意ください。
デメリットは豆を挽く時間がその都度かかるという一点です。美味しいコーヒーを飲む儀式と思って楽しめれば、メリットにもなるかもしれませんね!
豆をまとめて挽いた粉を使う場合
粉でドリップするメリットはドリップしたいと思った時すぐに使う事ができる点です。さっと取り出してお湯を注げばあっという間に珈琲の完成と手軽さが魅力ですね。
一方で酸素との兼ね合いで香りが飛びやすいと言う、香りと味を楽しむ飲み物としては最大のデメリットがあります。豆を挽き粉にすると言うことは、酸素と触れる表面積が増えると言うことです。つまり、香りが逃げる面積が増えると共に酸素と触れる面積も多く、成分が酸化して、嫌な酸味や喉に残る苦味を生み出す原因になります。
ここまで読んで頂くと豆から都度挽くしか美味しく飲む選択肢がない様に思われるかもしれませんが、工夫次第では粉であっても美味しく保存することができます。その方法を紹介していきます。
粉の量に合った容器で保存する
大きな瓶に少量の粉を保存するのはご法度です。理由としては酸素が多く入ってしまう為、それだけです。酸化は酸素を使い切れば止まるので、出来るだけ珈琲で満たされるサイズの瓶やタッパーで保存するようにしてください。これだけでも多少珈琲の鮮度を保つ効果があります。
冷凍保存する
上記の粉の量に合った容器を使う方法と合わせて試していただくと効果的なのがこの冷凍保存です。温度を下げると物質の反応は遅くなると言う事を生かし、酸素を減らした上で冷凍庫で保管すると効果的です。同じく低温と言う点では冷蔵庫という選択肢がありますが、冷蔵庫は他の食品の香りが充満しており、その香りが移ってしまう可能性があるのであまりお勧めできません。
真空パックする(+冷凍保存)
近年では非常に多くの家庭用真空パック機が販売されており点価格のものでは本体が3千円を切るものも見受けられます。本体や真空袋などコストがかかってしまう方法ではありますが、一番確実な粉の保存方法です。真空袋に粉を入れ真空パック機で真空にし、冷凍庫に入れるだけです。真空後新鮮な豆ですと豆から二酸化炭素が出て袋が膨らみますが、二酸化炭素は不活性ガスであるため、豆の味、鮮度に影響を与えることはありません。
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ここまでご覧いただき有難うございます。まとめとしましては、時間に余裕がある場合は都度豆から挽くのがベスト。粉にして保存する場合も保存方法を工夫すればある程度鮮度を保ったまま保存可能と言うことになります。
それでは良い珈琲ライフをお過ごしください!